社会学習による行動伝播の生態学における役割
書誌事項
- タイトル別名
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- The ecological role of behavioral transmission by social learning
- シャカイ ガクシュウ ニ ヨル コウドウ デンパ ノ セイタイガク ニ オケル ヤクワリ
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説明
試行錯誤をともなう個体学習に比べ、他者やその産出物(例えば音声や匂いなど)の観察を基盤とする社会学習は、学習効率が高く、獲得された行動が集団内に迅速に伝わる。また社会学習の存在は、昆虫類などの無脊椎動物から霊長類まで幅広く知られており、近年、キイロショウジョウバエが学習モデルとして導入されたことで、その神経生理基盤や遺伝基盤が解明される日が急速に近づいている。しかしながら、社会学習やそれにともなう集団内での行動伝播が生態学的現象に与える影響は、ほとんど明らかになっていない。とりわけ、種間交渉を通して、社会学習が他種や種間関係、生態系に与える影響について、ほとんど議論されていない。そこで本総説は、昆虫類、魚類、両生類、爬虫類、鳥類における社会学習の実証研究を紹介し、その課題を取りあげる。また実証研究として紹介した社会学習に関する三つのテーマについて、数理モデルを取り入れた理論研究を紹介する。これらを通して、生態学的現象における社会学習の役割とその重要性を理解し、当該分野の今後の発展に貢献することができれば幸いである。
収録刊行物
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- 日本生態学会誌
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日本生態学会誌 70 (3), 177-, 2020
一般社団法人 日本生態学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390286981362134272
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- NII論文ID
- 130007959603
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- NII書誌ID
- AN00193852
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- ISSN
- 2424127X
- 00215007
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- NDL書誌ID
- 031201554
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可