ソフトウェア無線機USRP X300を用いた非因果的成分を考慮したチャネルインパルス応答測定
書誌事項
- タイトル別名
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- Measurement of Radio Channel Impulse Response Using USRP X300 with SBX-120/UBX Software Defined Radio Considering Non-Causal Components
抄録
本論文では,ソフトウェア無線機USRP X300を用いて無線伝搬路のチャネルインパルス応答(CIR:channel impulse response)を高精度に測定する手法を提案する.USRPをCIR測定に使用する場合は,送受信機間でのタイミング同期の確立が課題である.提案法では,UHD Timed Commandsを利用してUSRPを制御することで安定な測定を実現するとともに,D/A・A/D変換器,フィルタ,増幅器,同軸ケーブルなど,測定系の構成要素の特性を含むCIR測定と,測定系の特性をdelayed inverseに基づく近似逆システムで除去したCIR単独の測定の両方を実現している.delayed inverseを適用することで,数値的な不安定要因となり得る周波数領域での除算を回避し,見かけ上の非因果成分を考慮した高精度なCIRを測定可能とした.サンプリング周波数Fsb=20MHz,キャリア周波数Fc=920MHzの条件下で,試験用開放スタブのCIRを提案法で20回測定した際の測定結果とVNA(vector network analyzer)による測定結果とを比較し,定量的な精度評価を実施した.また,室内に設置した送受信アンテナ間のCIRの測定結果から得た振幅・位相特性が,VNAと同様の結果となることを示した.提案法を実装したソースコードをhttps://dsp-lab.net/で公開予定である.
収録刊行物
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- 電子情報通信学会論文誌B 通信
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電子情報通信学会論文誌B 通信 J104-B (3), 199-209, 2021-03-01
電子情報通信学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390287297545232512
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- ISSN
- 18810209
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可