生コーヒー豆由来クロロゲン酸の単回摂取が顔面皮膚性状に及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of a Single Ingestion of Green Coffee Bean Chlorogenic Acids on Facial Skin Properties—A Randomized, Placebo-Controlled, Crossover Study—
- ナマコーヒー トウ ユライ クロロゲンサン ノ タンカイ セッシュ ガ ガンメン ヒフ セイジョウ ニ オヨボス エイキョウ
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抄録
<p>コーヒー豆から抽出されたクロロゲン酸は様々な生理活性を有し,ヒトが継続摂取することによって内臓脂肪低減や血圧降下,皮膚の乾燥緩和等の効果を示すことが報告されている.最近生コーヒー豆由来クロロゲン酸の単回摂取による冷水負荷後の皮膚血流回復の促進が報告された.一方で,一過性の皮膚血流量の上昇にともなってTEWLと角層水分量が増加することが報告されており,このことが皮膚の乾燥緩和に寄与すると推測されている.そこで本研究では,生コーヒー豆由来クロロゲン酸の単回摂取がヒト顔面の皮膚性状に及ぼす影響を検討することを目的として,健常成人女性20名を被験者とし,プラセボ対照ランダム化クロスオーバー比較試験を実施した.被験者全員が試験を完遂した.クロロゲン酸飲料摂取後の頬の角層水分量,TEWL,皮膚血流量は,プラセボ飲料摂取後と比較して,いずれも有意に高く推移した.また,角層水分量,TEWL水分蒸散量および皮膚血流量の試験飲料摂取前の初期値を基準とした変化量は,いずれもプラセボ飲料摂取時と比較してクロロゲン酸飲料摂取時が有意に高かった.これらの結果は,クロロゲン酸飲料の単回摂取によって皮膚血流量が上昇し,体内から角層への水分供給量が増大することにより角層水分量を増加させることを示唆しており,生コーヒー豆由来クロロゲン酸が即時的に角層の乾燥を緩和する効果がある可能性が示された.</p>
収録刊行物
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- 日本食品科学工学会誌
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日本食品科学工学会誌 68 (3), 124-132, 2021-03-15
公益社団法人 日本食品科学工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390287462798588416
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- NII論文ID
- 130008002714
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- NII書誌ID
- AN10467499
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- ISSN
- 18816681
- 1341027X
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- NDL書誌ID
- 031326567
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可