術後早期に局所再発を認め急速な転帰をたどった乳腺紡錘細胞癌の1例

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タイトル別名
  • Spindle Cell Carcinoma of the Breast with Early Local Recurrence after Surgery
  • 症例 術後早期に局所再発を認め急速な転帰をたどった乳腺紡錘細胞癌の1例
  • ショウレイ ジュツゴ ソウキ ニ キョクショ サイハツ オ ミトメ キュウソク ナ テンキ オ タドッタ ニュウセン ボウスイ サイボウガン ノ 1レイ

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抄録

<p>乳腺紡錘細胞癌自体が稀な乳癌であるが,今回われわれは,術後早期に局所再発を認め急速な転帰をたどった乳腺紡錘細胞癌の1例を経験した.症例は55歳,女性.左乳腺のしこりを主訴に近医を受診し,生検で乳腺紡錘細胞癌と診断されたため,当院へ紹介となった.術前精査にて左乳腺紡錘細胞癌 cT2N0M0 cStage IIAと診断して,左乳房部分切除術とセンチネルリンパ節生検を施行した.アジュバント化学療法中に左腋窩部のしこりの増大と左乳腺全体の皮膚肥厚を認め,生検にて再発と診断された.画像検査で遠隔転移を認めず完全切除可能と考え,術後64日目に両胸筋を一部合併切除する左乳房全摘術と腋窩リンパ節郭清術を施行した.手術標本の病理検査結果では再発腫瘍は転移性リンパ節と一塊となり,腫瘍径は85mmに及んだ.再手術2週後に皮膚転移やリンパ節転移を認めた.その後,放射線治療や数種類の化学療法を行うも効果が乏しく,初回手術6カ月後に死亡した.</p>

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参考文献 (12)*注記

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