食後ホルモンインスリン・GLP-1の求心性迷走神経を介した摂食・糖代謝調節

DOI
  • 岩﨑 有作
    京都府立大学大学院生命環境科学研究科 動物機能学
  • 矢田 俊彦
    関西電力医学研究所統合生理学研究センター 統合生理学研究部 神戸大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌内科学

書誌事項

タイトル別名
  • Postprandial hormones, insulin and GLP-1, regulate food intake and glucose metabolism via vagal afferent nerves

抄録

<p>食後に分泌促進される膵ホルモンのインスリンと腸ホルモンのGLP-1(glucagon-like peptide-1)は,食後高血糖の改善や満腹感の創出など食後生理作用を作り出す重要な内分泌ホルモンである.これらホルモンは,血行を介した「液性経路」で様々な臓器に作用することは自明である.筆者らは,これらホルモンが分泌される臓器周辺において,局所ホルモンとして近傍を支配する求心性迷走神経に作用し,「神経経路」にて中枢神経系に影響を与え,中枢・全身機能を制御することを見出した.本稿では,インスリンとGLP-1の求心性迷走神経への協働作用と,希少糖アルロースの内因性GLP-1分泌促進作用による求心性迷走神経を介した摂食・糖代謝調節を解説する.</p>

収録刊行物

  • 自律神経

    自律神経 58 (1), 105-114, 2021

    日本自律神経学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390287696160769792
  • NII論文ID
    130008025106
  • DOI
    10.32272/ans.58.1_105
  • ISSN
    24347035
    02889250
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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