眼球表面温度を用いた涙液蒸発速度の推定手法

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タイトル別名
  • Estimation of tear evaporation rate using ocular surface temperature:
  • 眼球表面温度を用いた涙液蒸発速度の推定手法 : 瞬目を考慮した眼球の非定常熱伝導モデルに基づく検討
  • ガンキュウ ヒョウメン オンド オ モチイタ ルイエキ ジョウハツ ソクド ノ スイテイ シュホウ : シュンモク オ コウリョ シタ ガンキュウ ノ ヒテイジョウ ネツ デンドウ モデル ニ モトズク ケントウ
  • A study based on transient heat conduction model of the eyeball considering blinking
  • ―瞬目を考慮した眼球の非定常熱伝導モデルに基づく検討―

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抄録

眼球内部の温度分布は測定が難しく、涙液蒸発速度を涙液表面の熱収支より求める際に推定が必要となる。 Tan らにより眼球内部の温度場を定常と仮定する方法が提案されているが、生じる誤差については未検討である。 そこで本報では、非定常熱伝導解析により眼球内部の温度場および涙液蒸発速度を推定し、眼球内部の温度場を 定常と仮定した場合の蒸発速度推定値との比較を行うことにより、仮定の妥当性を検討した。その結果、温度場を 定常と仮定した場合には、眼球の熱容量および瞬目に伴う加温の影響を無視するため、瞬目後の蒸発速度の減少 傾向が再現されず、さらに値が過小評価されることを明らかにした。ただし、開瞼時の平均蒸発速度は、瞬目の影 響を適切に考慮すれば、非定常計算によらず推定可能であることが示唆された。

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