GAD抗体とIA-2抗体の2種抗体同時検出法の開発

  • 河野 友晴
    徳島文理大学人間生活学部食物栄養学科
  • 沼田 聡
    高知県立大学健康栄養学部
  • 黒田 暁生
    徳島大学先端酵素学研究所糖尿病・臨床研究開発センター
  • 安田 哲行
    大阪警察病院糖尿病・内分泌内科
  • 宮下 和幸
    大阪大学大学院医学系研究科 内分泌・代謝内科
  • 坂本 扶美枝
    大阪大学大学院医学系研究科 内分泌・代謝内科
  • 片上 直人
    大阪大学大学院医学系研究科 内分泌・代謝内科
  • 松岡 孝昭
    大阪大学大学院医学系研究科 内分泌・代謝内科
  • 松久 宗英
    徳島大学先端酵素学研究所糖尿病・臨床研究開発センター
  • 橋田 誠一
    愛媛大学大学院医学系研究科 分子・機能領域 糖尿病内科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a simultaneous detection method for GAD and IA-2 antibodies
  • GAD コウタイ ト IA-2 コウタイ ノ 2シュ コウタイ ドウジ ケンシュツホウ ノ カイハツ

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抄録

<p>【目的】1型糖尿病の診断や発症予知には,GAD抗体,IA-2抗体の測定が有用であるが,それぞれの抗体は,陽性率の高い時期が発症年齢や罹病期間により異なるため,1種類の抗体検出では陽性者を見落す可能性がある。そこで,GAD抗体と IA-2 抗体の同時検出法を開発したので報告する。【方法】陽性血清から調製したモデル血清(n=24)と糖尿病患者血清(n=28)を用い同時検出法の検証を行った。なお,GAD 抗体,IA-2 抗体検出には超高感度 ELISA(ICT-EIA)法を用いた。【結果・結論】モデル血清では,実測値/予想値比は71〜136%,的中率は24/24(100%)となった。また,1型糖尿病患者血清では,敏感度(57.1%)と特異度(100%)であり,個々の抗体の単独測定に比較し,良好な結果を示した。さらに,個々の抗体の測定により得られた陽性および陰性に対する的中率は28/28(100%)であった。全ての検体で,いずれかの検体が陽性または2種の抗体が陽性の検体は,1回の同時検出法により陽性と判定することができ,その有用性が示唆された。</p>

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