におい嗅ぎGCを用いるイモグサレセンチュウ感染ニンニクから特徴的に発生するにおい物質の同定

書誌事項

タイトル別名
  • Identification of Distinctive Odor Compounds Generated from Garlic Infected by Potato Rot Nematode Using Gas Chromatography-olfactometry
  • ニオイ カギ GC オ モチイル イモグサレセンチュウ カンセン ニンニク カラ トクチョウテキ ニ ハッセイ スル ニオイ ブッシツ ノ ドウテイ

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抄録

<p>ニンニクのイモグサレセンュウ感染による被害が,主要な生産地である青森県で深刻化している.感染ニンニクは出荷前に発見・除去することが望まれるが,非破壊での判別は困難である.熟練生産者の間では感染ニンニクは特徴的な“におい(匂い・臭い)”を発することが知られており,このにおいを特定できれば非破壊での検査が可能となる.本研究では,圃場(ほじょう)から収穫した感染ニンニクのにおいの変化を時系列で調べ,官能評価(嗅覚)及び機器分析によるにおい物質の同定を目的とした.官能評価の結果,感染ニンニクには特徴的なにおいがあり,乾燥処理後4週目以降であれば嗅覚で判別可能であった.さらに感染ニンニクのにおい物質を,におい嗅ぎガスクロマトグラフィー(GC-O)及びGC-MSで分析し,アリルメチルスルフィド,ジアリルスルフィド,アリルメチルジスルフィド,オイゲノールを同定した.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 70 (7.8), 427-434, 2021-07-05

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (11)*注記

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