過去から温暖化条件下の将来へのシームレスな全球高潮・高波評価

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タイトル別名
  • GLOBAL STORM SURGE AND EXTREME WAVE CHANGES UNDER WARMING CLIMATE FROM PAST TO FUTURE
  • カコ カラ オンダンカ ジョウケン カ ノ ショウライ エ ノ シームレス ナ ゼン キュウ タカシオ ・ タカナミ ヒョウカ

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抄録

<p>　気候変動に対する沿岸域の適応策にとって，海面上昇に加えて高潮・高波による極端水位の変化を評価することの重要性が増している．気候モデルの気象場を外力として，全球非構造格子高潮モデルと全球波浪モデルを駆動させることにより，高潮と波浪計算を実施し，過去から気候変動下の将来への経年変化を評価した．全球における年最大海面水位と年最大波高の空間分布は，熱帯低気圧の通過個数変化に対応する．北西太平洋では温暖化が進むにつれて熱帯低気圧の発生個数が減少し，それに対応して日本付近で年最大海面水位と波高は負のトレンド(-20cm/100年と-200cm/100年)をもつ．非常に強い熱帯低気圧は温暖化条件下で強くなるが，自然変動の影響は温暖化差分と同程度以上あるため，単純に低頻度な極端な高潮・高波は増加を示さない．</p>

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