順序カテゴリデータへの確認的因子分析に基づく信頼性係数の評価

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タイトル別名
  • Evaluation of the Reliability Coefficient Based on a Confirmatory Factor Analysis With Ordered Category Data:
  • 順序カテゴリデータへの確認的因子分析に基づく信頼性係数の評価 : モデルが正しく特定された場合と誤特定された場合の比較
  • ジュンジョ カテゴリデータ エ ノ カクニンテキ インシ ブンセキ ニ モトズク シンライセイ ケイスウ ノ ヒョウカ : モデル ガ タダシク トクテイ サレタ バアイ ト ゴトクテイ サレタ バアイ ノ ヒカク
  • Comparison of Correctly Specified and Misspecified Models
  • ―モデルが正しく特定された場合と誤特定された場合の比較―

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抄録

<p> 信頼性係数の利用に関する近年の議論の中で,モデルに基づく信頼性の報告が推奨されるようになってきている。その中でリッカート尺度のような順序カテゴリデータに対応した信頼性係数として非線形SEM係数がGreen & Yang (2009) によって提案されているが,その性能評価を行った研究の数は限られている。この係数を応用研究で用いるためには,モデルが誤特定された場合にどのような挙動が見られるかを明らかにすることが重要である。そこで本研究は,モデルが誤特定された条件下で非線形SEM係数が信頼性を正しく推定することができるかを評価するためにモンテカルロシミュレーションを行った。その結果,非線形SEM係数はモデルが正しく特定されている条件下では信頼性を極めて正確に推定できるものの,モデルが誤特定されたときには深刻なバイアスが生じる場合があることが明らかになった。バイアスの程度はモデルの誤特定の程度を反映し,より深刻な誤特定であるほど大きなバイアスが生じた。シミュレーションの結果に基づき,応用研究で非線形SEM係数を利用する際の留意点を議論した。</p>

収録刊行物

  • 教育心理学研究

    教育心理学研究 69 (3), 281-296, 2021-09-30

    一般社団法人 日本教育心理学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (38)*注記

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