書誌事項
- タイトル別名
-
- Evaluation of oral cyanocobalamin-loaded nanoparticles for intestinal absorption
この論文をさがす
抄録
胃内因子(IF)なしでも経口投与にてビタミンB12(VB12)を吸収できることを目的に,VB12を内封したナノ粒子製剤について検討した.胃の摘出などによりIFを分泌できない患者は巨赤芽球性貧血のリスクが増大するため,断続的にVB12の侵襲的な投与が必要であり患者の負担が大きい.そこで簡便で非侵襲的な方法として経口投与型のナノ粒子が有用であると考えた.ナノ粒子としてリポソームを選択し,リポソーム構成脂質や表面修飾物質がもたらす消化管吸収への影響を評価した.VB12であるシアノコバラミンを内封したリポソームをマウスに経口投与した結果,水溶液投与群に比較して高い血中濃度が認められた.本検討では正常マウスで実施していることより,IFが存在し水溶液投与でもVB12の吸収が可能である.このような環境においてもリポソーム化したほうが血中への移行性が優れていたことより本製剤の有用性が期待された.
収録刊行物
-
- 岩手医学雑誌
-
岩手医学雑誌 73 (4), 141-150, 2021
岩手医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390290307611088896
-
- NII論文ID
- 130008124697
-
- NII書誌ID
- AN0028144X
-
- ISSN
- 24340855
- 00213284
-
- NDL書誌ID
- 031836202
-
- 本文言語コード
- en
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可