「絵を描く」ことに注目した算数学習教材「あとび」の開発

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説明

<p>本研究では「絵を描く」方略に注目した小学生向け算数学習教材「あとび」を開発し,「あとび」利用者を含む小学生40名の動機づけや問題解決能力の変化について分析し,その有効性について検討を行った.「あとび」を利用することは,必ずしも問題を解く際に自発的に「絵を描く」方略を使用するようになることにはつながらなかった.しかし,「あとび」を使う際に,問題文中の数量を視覚的に表現したり,数量の関係を抽象化させたりしていた学習者では,文章題の誤読や数量概念の誤理解に起因するような誤答が少なくなっていた.また,あとびを利用した学習者は学年を通じて自己効力が低下しにくくなっていた.以上より,「あとび」を通じて「絵を描く」方略を習慣的に行うことが,算数・数学の問題解決を促す可能性が示唆された.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390290473084449664
  • NII論文ID
    130008131500
  • DOI
    10.14935/jssep.45.0_241
  • ISSN
    24332925
    09134476
    21863628
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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