韓国における国立大学の再編―「国立大学発展計画」による動向を中心に―

書誌事項

タイトル別名
  • Reconstitution of National Universities in Korea -A New Trend on “The National Universities Development Plan”-
  • カンコク ニ オケル コクリツ ダイガク ノ サイヘン コクリツ ダイガク ハッテン ケイカク ニ ヨル ドウコウ オ チュウシン ニ

この論文をさがす

説明

本稿では、韓国における国立大学の再編に関する動向について、『国立大学発展計画』及び『国立大学自体発展計画評価モデル試案』の2つの資料をもとに紹介した。その結果として、以下のようなことが現在の韓国国立大学再編の特徴であると言える。(1)地方行政単位である「道」を意識した「圏域」のもとでの連係を重視することを指向している。(2)圏域内の大学間が、それぞれの組織機能としての役割を明確にして協力していくことを目指している。(3)各大学が現在持っている教育・研究上の「強み」を「特性化」して、その特徴を核とした再編を図っている。(4)国側が、上記三点のような改革を誘導するために各大学の発展計画を評価し、財政的支援を与えるようにしている。評価は、数値化された評価指標を「国立大学発展委員会」が開発し、それを用いて行われる。日本の場合も、個別政策だけでなく、国立大学の再編・統合に対する教育政策的なグランド・デザインを、国側が早急に明らかにする必要があると言える。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ