留学生の受け入れに関する大学教員の認識

書誌事項

タイトル別名
  • Academics’ Perceptions of Receiving, Teaching and Supervising International Students
  • リュウガクセイ ノ ウケイレ ニ カンスル ダイガク キョウイン ノ ニンシキ

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説明

大学教員は授業や研究指導の際に、外国人留学生に対してどのような認識を抱いているだろうか。本稿では、名古屋大学の専任教員を対象に実施したアンケート調査の結果を検証し、大学教員が留学生に接する際の課題を明らかにしたい。本調査の結果から、名古屋大学の教員は留学生の受け入れについて多くの共通認識を有していることがわかった。留学生に対して授業や研究指導を行う際に、教員はさまざまな課題に直面している。授業や研究指導のみならず、留学生の日常生活や事務手続きにおいても、教員は彼らの支援に相当の労力を要している。留学生の受け入れについて教員間で多くの共通認識があるにもかかわらず、彼らに対する授業や研究指導上の基本ノウハウは、教員間でほとんど共有されていない。また、日本の大学教員は研究・教育面で留学生の日本語能力不足を重要視している。そして、留学生受け入れ の事務手続きや宿舎整備などが進まないことは教員の負担感をいっそう増大させている。これらの問題は留学生に対する支援だけでは解決できない。留学生センターなどの国際部門だけでなく、一般教員を巻き込んで大学全体で問題を共有し、解決策を議論する必要がある。

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