日本語の動詞的名詞 (サ変名詞) の文法的位置づけ : 専用型と兼務型

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タイトル別名
  • On the Grammatical Status of Verbal Nouns in Japanese : Monocategorial and Polycategorial Types
  • ニホンゴ ノ ドウシテキ メイシ(サ ヘンメイシ)ノ ブンポウテキ イチズケ : センヨウガタ ト ケンムガタ

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抄録

軽動詞『する』と連接して句動詞を形成する語(たとえば「研究する」における『研究』)は動詞的名詞,動名詞,サ変名詞等の名称で呼ばれる。動詞的名詞は,多くの場合「通常の名詞」として主語や目的語の位置に生起しうるが,例外も存在する(「?? 熱中がよい結果に結びついた」「?? 動転がおさまらない」「?? フィットを保証する」)。また,いわゆる「ナ形容詞」や副詞を兼務するものもある。本稿では,比較的生起頻度が高い動詞的名詞にみられる多範疇性の様態(「専用型」および「兼務型」諸類の分布)について,大規模コーパスを用いて行った調査の結果を報告する。また,調査結果をふまえ,日本語文法における「名詞的表現」一般の適切な分類法についての論考・提言を行う。

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