矛盾の連続的解決としての平和運動の社会的意義 : 警察・軍隊による「分割統治」を超えて

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タイトル別名
  • Social Implications of the Peace Movement for Continual Solution of Contradiction : Separating the Reign of the Police and Army
  • ムジュン ノ レンゾクテキ カイケツ ト シテ ノ ヘイワ ウンドウ ノ シャカイテキ イギ : ケイサツ ・ グンタイ ニ ヨル 「 ブンカツ トウチ 」 オ コエテ

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抄録

媒介の価値は,警察・軍隊との関連で探ることが出来る,というのが本稿の趣旨である。1990 年代後半以降の規制緩和諸策の中で,若者達の生活環境は悪化した。そうした中で生活の基盤を失い,つながりを失い,希望を失って反社会的な行動に出る若者も続出した。秋葉原事件の加藤智大もその一人である。現状の社会システムにおける警察は,彼を法律に違反として逮捕した。彼の罪と償いについての議論は別だが,彼の犯行以前の過程もトータルに捉えて社会の統治のあり方の問題として再考した時,違った方法もあるのではないか。個々人がつらい状況に陥った時,それをその人個人の問題のみに還元せずに,むしろ社会の側に新しいつながりやシステムを創りだしていくような実践とつないでいく,そんな解決もあるのではないか。本稿は,平和運動に即して,矛盾を協働の創造や協働間の協業へと連続させていく媒介の可能性を探った。

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