青信号はなぜ縁信号ではないのか : 「アオ」の持つメタファーから考える

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タイトル別名
  • アオシンゴウ ハ ナゼ ミドリシンゴウ デハ ナイノカ アオ ノ モツ メタファー カラ カンガエル

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説明

『授業研究』第5号で、green appleを青りんごと呼ぶ日本人の色彩感覚を筆者は紹介した。また、交通信号のgreen lightを青信号と呼ぶ日本人の習慣は、留学生のみならず日本人でも疑問に思うことが多い。なぜgreenを青と呼ぶのか。その他にも、「月がとっても青いから」という有名な歌があるが、なぜ月の色が「青」になるのだろうか。調べてみると諸説がある。古代日本では色名が4種類しかなかったことに根拠を求める説が一番有力なようだ。古代には「明」と「暗」を表すシロとクロ、「顕」と「漠」を表すアカ、アオの4種類しかなかった。それが現代人の色彩感覚にも影響を及ぼしているというのである。しかしこれだけでは、この現象を十分に説明できないのではないだろうか。古代中国から伝わった「五行説」から説明する論者もいる。諸説を整理し、どのように説明したら留学生に納得してもらえるかという視点で、「アオ」を使うときの日本人の感覚について考察したい。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390290699781706880
  • NII論文ID
    120004845858
  • NII書誌ID
    AA12420075
  • DOI
    10.18910/11672
  • HANDLE
    11094/11672
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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