日本の中等教育における統計的モデリングを志向した実践研究

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タイトル別名
  • A Practical Study of Statistical Modeling in Secondary Education
  • ニホン ノ チュウトウ キョウイク ニオケル トウケイテキ モデリング ヲ シコウシタ ジッセン ケンキュウ
  • ニホン ノ チュウトウ キョウイク ニ オケル トウケイテキ モデリング オ シコウ シタ ジッセン ケンキュウ

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抄録

2012年4 月から先行実施された高等学校数学科及び理科の新学習指導要領では,キーワードの1 つである「数学的活動」が,教育目標から教育内容の扱いへ変更された。現在では「数学化」「数学的実験」「問題解決」「数学活用」などの概念的に類似した用語も教育界に浸透しつつある。しかし,それらの用語の大意や使用される場面に大きな差は見られない。本稿ではそれらの用語を統一する概念として,国際的に既に体系化された「数学的モデリング」の観点に立ち,高校1 年生全員に対する学習が必修となった統計教育の在り方を検討することにする。一方,現状として統計分野の効果的な教育実践については,学校の先生が教育現場での指導経験が乏しく,また学んだこともないという障壁も危惧されるところである。そこで新学習指導要領の実施に先立って,旧学習指導要領の下で扱われた内容も含んだ「単元:データの分析」について教育実践を行った。それらは「数学的活動」かつ「統計的モデリング」の実践事例でもあり,今後の中等教育と大学教育の接続や教育の国際性を意識した教材開発の方向を示すものとなろう。

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