楠山正雄のアンデルセン翻訳(下) : 『雪の女王』の新旧版の比較

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  • クスノキサン マサオ ノ アンデルセン ホンヤク(シタ)『 ユキ ノ ジョオウ 』 ノ シン キュウハン ノ ヒカク

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大正・昭和期の児童文学の発展に貢献した楠山正雄は、生涯に渡ってアンデルセン童話に傾倒していた。既稿の「楠山正雄のアンデルセン翻訳-全集の新旧版の比較-」では、そのアンデルセン全集の新旧版を比較し、楠山の翻訳に対する意識の違いについて述べたが、本論文ではそれを踏まえて、作品内容の変化を見ていきたい。そこで、全集の中の一作品で、アンデルセンの代表作の一つでもある長編『雪の女王』に注目し、その新旧版を比較する。『雪の女王』の比較に際しては、楠山のアンデルセン翻訳の最初の全集である『アンデルセン童話全集』第一巻(新潮、一九二四年)に収められたものと、晩年の『新訳アンデルセン童話集』第一巻、第二巻(同和春秋、一九五五年)に収められたものについて扱っていく。

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