共生概念の二類型 : 有用性による共生・有意味性による共生

書誌事項

タイトル別名
  • Two Types in the Concept of Kyosei : “Kyosei by Utility” and “Kyosei by Meaningfulness”
  • キョウセイ ガイネン ノ ニルイケイ ユウヨウセイ ニ ヨル キョウセイ ユウイミセイ ニ ヨル キョウセイ

説明

論文

異なる生き方をする二者の間に相互作用が生じている状態、すなわち共生には、二つの類型が見られる。一つは、①目的達成のために何らかの有用な資源を持つ他者を必要とし、その関係の結果として共生が成立する「有用性による共生」である。これは、生物や経済の世界で見られる生態学的な共生といえる。そしてもう一つが、②関係すること自体が目的であり、〈意味〉があると感じられるがために他者を必要とし、その結果として共生が成立する「有意味性による共生」である。これは主に深い人間関係の中で見られるだろう。本論文においては、共生概念を上記の二類型に分割することを提案したい。

収録刊行物

  • 共生学ジャーナル

    共生学ジャーナル 4 30-54, 2020-03

    大阪大学大学院人間科学研究科『共⽣学ジャーナル』編集委員会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390290699794205312
  • NII論文ID
    120006817094
  • DOI
    10.18910/75385
  • ISSN
    24326755
  • HANDLE
    11094/75385
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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