Facilitated Communication(FC)と表出援助法の比較研究 : 肢体不自由,重複障害のある児童生徒への効果を求めて

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タイトル別名
  • The Comparative Study of Facilitated Communication (FC) and Soft Touching Assistance: To Confirm the Effectiveness as a Communication Method for Students with Physical and Multiple Disabilities
  • Facilitated Communication(FC)ト ヒョウシュツ エンジョホウ ノ ヒカク ケンキュウ : シタイ フジユウ,チョウフク ショウガイ ノ アル ジドウ セイト エ ノ コウカ オ モトメテ

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抄録

2014年8月のNHK特集番組「君が僕の息子について教えてくれたこと」が2014年度文化庁芸術祭テレビ・ドキュメンタリー部門で東田直樹氏が大賞を受賞した。その映像では,話すことができない重度の自閉症者の書字のタイピングやポインティングによるコミュニケーションの様子が放送され,介助なしでのコミュニケーション・ボードのポインティングやキーボードによるパソコン入力でコミュニケーションする様子が映し出されている。しかし,それまでの長い,厳しい過程については余り知られていない。彼だけではなく,多くの音声言語はないが介助付コミュニケーション:Facilitated Communication,表出援助法,筆談援助法などと呼ばれる方法によってコミュニケーションができる事例がある。しかし,介助付きということで,介助者が書いたのか本人が書いたのかという真贋論争も幾度かあり,厳しい議論を呼んだ。本稿ではこれらの方法についての歴史を振り返り,自閉症だけでなく,肢体不自由,重複障害のある子どもたちの支援方法としての可能性と課題について考察した。

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