生活体験を語り描く高齢者たち : 今の子どもたちの生活体験学習プログラムを考えるために

DOI HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • The Elderly with Dementia Drawing Life Needs Experience
  • セイカツ タイケン オ カタリ エガク コウレイシャ タチ イマ ノ コドモ タチ ノ セイカツ タイケン ガクシュウ プログラム オ カンガエル タメニ

この論文をさがす

抄録

本稿では、「今の子どもたちに残っていく生活体験学習プログラム」の質と量を考えていくために、高齢者の「子どものころのなつかしい暮らし」をテーマにした絵画作品に見られる描画表現の観察を通じて、「高齢者がどのような生活体験になつかしさを覚え、大切にしているのか?」を検証した。その結果、記憶への喚起刺激となる五感に働きかけながら、自我と対象が直接接触状態にある生活体験は、高齢者の記憶に極めて鮮明に残っていることがわかった。こうした生活体験は子どもたちのために大人たちが用意する「段取りつきの体験活動」ではなく、子どもたち自身が役割を担い主人公となる「連続性」「循環性」のある「まるごと体験活動」であることがわかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ