書誌事項
- タイトル別名
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- Comparison of Usefulness between Water Exercise and Gymnastic Exercise, Jikyojyutsu, in Maintaining Physical Ability for the Elderly
- コウレイシャ ノ タイリョク イジ ニ ハタス スイチュウ ウンドウ ト リクジョウ ウンドウ ジキョウジュツ ノ ユウヨウセイ ノ ヒカク
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抄録
本研究では高齢者にも継続が可能と思われる穏和な水中運動が陸上運動と遜色なく体力維 持に有用であるか検討した。対象は前期高齢女性31 例(平均年齢60 才)で,水中運動群は 21 例,自彊術という柔軟体操を主体とする陸上運動群は10 例であった。各運動を1年間継続 しその効果を検討した。体格では両群とも身長が維持され,陸上運動群では体脂肪率が有意 に低下し筋肉量の増加が考えられた。旧文部省の新体力テストに基づいて実施した体力測定 では,これまでの運動の継続による効果のため開始時から平均的同年代の運動能力より有意 に勝っていた。経時的変化では陸上運動群は柔軟体操を取り入れた健康体操を行っているた め柔軟性において水中運動群より優れていたが,1年間の運動継続の後に柔軟性の指標であ る長座位前屈は両群とも僅かに減少した。その他は全ての運動能力が維持ないし向上してお り,陸上運動群では最大酸素摂取量が水中運動群に比べ向上した。水中運動群は陸上運動群 に比べ上体起こしが1年間で改善し水流による腹直筋の筋力増強が寄与していると考えられ た。水中運動は関節障害や肥満者など陸上運動が困難な高齢者においては有用な運動方法に なることが示唆された。本研究から柔軟体操を主体とした陸上運動は柔軟性や敏捷性の維持・ 向上に有用であり,水中運動に柔軟性を向上させる運動や下肢筋力を増強させる運動を加え ることにより高齢者における理想的な運動となり得ることが示唆された。
収録刊行物
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- 九州大学医学部保健学科紀要
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九州大学医学部保健学科紀要 7 23-32, 2006-03
九州大学医学部保健学科
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699813049088
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- NII論文ID
- 120001219592
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- NII書誌ID
- AA11827066
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- ISSN
- 13482319
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- DOI
- 10.15017/3271
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- HANDLE
- 2324/3271
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- NDL書誌ID
- 8015792
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可