ロールシャッハ・テストと臨床動作法を通じたうつ病入院患者への理解と援助

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タイトル別名
  • A Case Study of Understanding and Support of patient with depression through Rorschach test and the aprication of Dohsa-hou

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抄録

本研究では,うつ病患者に対してロールシャツハ・テストと臨床動作法を用いて体験様式の理解のプロセスについて報告した。現在うつ病になりやすい性格特性についての報告が多々なされているが,うつ病患者は,睡眠や食欲など身体的な症状と,気分の落ち込みや意欲の低下,希死念慮など精神的な症状を生じる。さらにうっという診断の受け入れの困難や周囲の無理解など様々な生きづらさを抱えている。本研究ではそのようなうつ病患者への臨床動作法による心理的援助の可能性について報告した。そのなかで,同じうつ病という診断を持ちつつも異なる困難さを示す患者AとBそれぞれに対し,グループでの臨床動作法を用いて困難さにアプローチしていく有効性について考察した。具体的に,自分の身体に注意を向けることが難しかったAは身体感覚への気づきを目指し,自分のことよりもグループ全体に合わせることに意識が向きがちなBは自分の身体感覚や共に課題に取り組むことに意識を向けることを目指した。結果,うつ病患者への臨床動作法を用いた援助は効果的であるように思われた。また,今回は限られたセッションでの関わりとなったが,より継続的なアプローチの中で日常の変化もふまえて考察していく課題が残された。

要約 Ⅰ.問題と目的 Ⅱ.方法 Ⅲ.結果と考察 Ⅳ.総合考察 Ⅴ.付記 Ⅵ.引用文献

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390290699815091072
  • NII論文ID
    120005446617
  • NII書誌ID
    AA12461491
  • DOI
    10.15017/1448817
  • HANDLE
    2324/1448817
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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