<論説>杣工と荘園 (上) : 伊賀国玉滝・黒田荘

書誌事項

タイトル別名
  • <Articles>Somako 杣工 and Manor : Tamataki 玉滝 kuroda 黒田 Manor in the Iga 伊賀 Country

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説明

東大寺領伊賀国玉滝•黒田両荘は杣から転化した荘園として特殊な歴史を持ち、開墾地や寄進地系の荘園とはおのずから異なる性格を持っている。またこれらの荘園は、それを地盤として平氏のような有力な武将や地方武士が勢威を張ったことがあり、武家政権成立史研究にとって重要な存在である。従来の荘園研究がこれら二つの荘園を重視したのは当然であり、すぐれた成果をあげたものも存するが、関係の史料があまりにも多いために、重要な史料を見落したり解釈を誤ったこともあり、それがこれらの荘園の性格・歴史の認識をゆがめた原因の一つとなっている。この論文は、二つの荘園研究の成果が現在の中世史研究に大きな影響を与えていることを考え、従来の研究の誤りを指摘すると同時に、武家政権成立の基礎となった、荘園における領主層の活動についても、新しい角度から検討を加えることにする。史料は主として 『平安遺文』 を用い、時代も平安時代に限ることにする。

収録刊行物

  • 史林

    史林 46 (1), 1-55, 1963-01-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390290699825454720
  • NII論文ID
    120006818429
  • NII書誌ID
    AN00119179
  • DOI
    10.14989/shirin_46_1
  • HANDLE
    2433/249681
  • ISSN
    03869369
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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