抄録
生徒指導とキャリア教育,双方の充実が小中学校の双方の学習指導要領解説総則編に改定と共に明文化された。多忙を極めている多くの学校現場において,それぞれの視点で充実を図ることは容易ではない。また,これまでの生徒指導において多くの学校で,学校行事や長期休みの前に行う第二次支援の「予防的な指導」と問題行動の後の第三次支援の「課題解決的な指導」との二本柱で生徒指導が行われている傾向にあることが推測される。そこで本稿では,第一次支援とされる「開発的生徒指導」の意識的実践に着目した。この開発的生徒指導の視点と隣接領域に位置するキャリア教育が意識化された教育の中で「両輪」として機能していくことが互いの充実を生み出す上で最も望ましい形だと考えた。これらのことを踏まえ,「生徒指導」と「キャリア教育」の融合的視点によって授業を開発した具体的実践事例を通して,双方の充実を目指した授業の在り方について検討を行った。
収録刊行物
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- 教育研究実践報告誌
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教育研究実践報告誌 3 (1), 27-34, 2020-03
常葉大学教育学部初等教育課程研究企画部会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699865566080
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- NII論文ID
- 120006812248
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- ISSN
- 24360112
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可