非医療系大学生における歯科受診行動とう蝕予防効果を有する製品の使用状況との関連

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  • Relationship between non-medical university students’ dental visits and the use of products with caries-preventive properties
  • ヒイリョウケイ ダイガクセイ ニ オケル シカ ジュシン コウドウトウ ショクヨボウ コウカ オ ユウスル セイヒン ノ シヨウ ジョウキョウ ト ノ カンレン

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抄録

<p> 現在,医療分野では予防医学の概念が重視されており,予防医学の発展とともに,定期歯科受診や定期的なフッ化物応用が推進されている.また,大学生の保健行動では,定期歯科受診やフッ化物の使用状況については明らかになっているが,歯科受診行動とう蝕予防効果を有する製品の使用状況との関連について調査した研究は少ない.本研究の目的は,非医療系大学生を対象として定期歯科健診およびかかりつけ歯科の有無を含む歯科受診行動とう蝕予防効果を有する製品の使用状況との関連を明らかにすることである.</p><p> 調査は,同意が得られた都内にあるH大学他5校に在籍する非医療系大学生の男女127名(未成年を除く)に対し,Googleフォームを用いた無記名自己入力式の質問票により行った.かかりつけ歯科がある者は全体の62.6%であり,フッ素の認知度,ブラッシング行動スキル尺度,夜何かを食べて磨いて寝る,外出先でも磨くとの間に有意差がみられたが,歯科受診行動とう蝕予防効果を有する製品の使用状況との間に有意差はみられなかった.</p><p> 本研究によって,かかりつけ歯科の有無は,フッ素に関する理解度と望ましい歯科保健行動の定着に何らかの影響を与えている可能性があることが明らかになった.また,歯科衛生士は,歯科来院患者にフッ化物やキシリトールの効果を周知し,う蝕予防効果を有する製品の使用を勧めるとともに定期的な歯科健診の推奨も必要であることが示唆された.</p>

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