全脳全脊髄照射を施行したAT/RT長期生存の一例

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タイトル別名
  • The long survival case of AT/RT after whole brain/total spinal cord irradiation

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説明

1歳3カ月の幼児の中枢神経性非定型奇形腫様ラブドイド腫瘍(AT/RT)に対する放射線治療を経験した。第三脳室内に原発し,水頭症をきたしていた。手術による完全切除はできず,その後のMRIで髄膜播種を認めた。<br>  全脳・全盛髄照射36Gy/20fr/4weeksおよび原発巣へ360°回転原体照射18Gy/10fr/2weeksを追加した。少しでも予後を延長することを目的に,modified IRS-Ⅲを上記を組み合わせた。治療終了後5年を経過して生存している。<br>  晩期障害としては,成長ホルモン分泌不全と原発性甲状腺機能低下症が認められるが,いずれもホルモン補充療法にてコントロールされている。

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