妊婦の新型タバコの健康への影響に関する認識とニコチン依存度の実態

DOI
  • 阿部 和美
    都立大塚病院看護部(前 亀田医療大学大学院看護学研究科看護学専攻)
  • 久保 幸代
    亀田医療大学大学院看護学研究科ウィメンズヘルス・助産学

書誌事項

タイトル別名
  • Actual Situation of Recognition about the Health Effects of New Tobacco, and Nicotine Dependence in Pregnant Women

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抄録

<p>【目 的】 妊娠28週以降の妊婦を対象に、妊婦の喫煙状況、新型タバコ(電子タバコと加熱式タバコ)の健康への影響に関する認識および加濃式社会的ニコチン依存度調査票(KTSND)の実態と各々の関連を明らかにする。<br>【方 法】 妊婦健康診査を受診した妊娠28週以降の妊婦を対象に、喫煙状況や新型タバコの健康への影響に関する認識、KTSND等について自記式質問紙調査を実施した。<br>【結 果】 有効回答率は90.9%(140名/154名)であった。妊婦の喫煙率は2.1%、妊娠判明時の喫煙率は8.5%、妊娠判明後の禁煙率は6.4%であった。新型タバコは紙巻きタバコより有害性が低いと思っている妊婦は82名(58.6%)、また胎児への影響が少ないと思っている人も48名(34.3%)とその認識は低かった。<br>【考 察】 新型タバコの健康への影響に対する考えうるリスクの認識を持っている者が半数程度のため、今後、新型タバコを使用する妊産婦の増加やそれによる母子の健康への影響が懸念される。<br>【結 論】 今後の禁煙支援としては、妊婦に新型タバコの正しい知識を普及させる必要がある。</p>

収録刊行物

  • 日本禁煙学会雑誌

    日本禁煙学会雑誌 16 (5), 87-96, 2021-12-28

    特定非営利活動法人 日本禁煙学会

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