Direct acting antiviral治療後に原発不明癌を発症し急激な転機を辿ったC型肝硬変の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of hepatitis C-related cirrhosis that developed cancer of unknown primary origin and followed with fulminant course after treatment with direct-acting antivirals
  • Direct acting antiviral チリョウ ゴ ニ ゲンパツ フメイガン オ ハッショウ シ キュウゲキ ナ テンキ オ タドッタ Cガタ カンコウヘン ノ 1レイ

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説明

<p>症例は70代女性.C型代償性肝硬変に対し8年前にIFN治療を行ったが副作用で中断.4年前にDaclatasvir hydrochloride+Asunaprevir投与を行ったが無効.2年4カ月前からSofosbuvir+Velpatasvir+Ribavirinで12週間治療しSVR達成.7カ月前に肝S8単発3 cm大の中分化型肝細胞癌に対し肝部分切除術を施行.X年1月,造影MRIで多発肝腫瘤を認め精査目的で入院.画像精査で乳房,胸壁,左上腕にも腫瘍を認め,入院1カ月後に死亡した.病理解剖の結果,肝左葉の腫瘍1個は中分化型肝細胞癌であったが,それ以外の肝,乳房,肺,膵,心臓などに多発する腫瘍は原発不明腺癌の診断となった.Direct acting antiviral治療後に発症した,肝細胞癌以外の固形癌については報告が少なく,文献的考察を加え報告する.</p>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 63 (2), 77-86, 2022-02-01

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献 (33)*注記

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