気候変動が連結系汽水湖宍道湖・中海の水環境に及ぼす影響

  • 矢島 啓
    島根大学 エスチュアリー研究センター Grrifith大学 Australian Rivers Institute
  • 吉岡 有美
    島根大学 生物資源科学部環境共生科学科
  • 丸谷 靖幸
    九州大学大学院 工学研究院環境社会部門
  • 作野 裕司
    広島大学 大学院先進理工系科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • IMPACTS OF CLIMATE CHANGE ON THE WATER ENVIRONMENT OF THE CONNECTED BRACKISH LAKES, SHINJI AND NAKAUMI

説明

<p> 連結系汽水湖である宍道湖・中海では,将来の水環境の変化に関心が高まっている.そのため,現在(1996–2005年)と将来(2090–2099年)を対象に,両湖沼の水環境の評価を行った.将来気候には,3つのGCMモデルを用い,バイアス補正を行った.その上で,流出モデルHSPFを用いて,流域内の各河川の流量と水温を予測した.また,それらを境界条件とし,湖沼水質予測モデルAEM3Dモデルを用いて,両湖沼の水質予測を行った.その結果,将来は現在と比較し,流域降水量の1–2割の減少,気温(松江)の1.3–4.0ºCの上昇,両湖沼への流入量の約3割の減少が予測された.さらに,宍道湖・中海では,水温については,表層で0.7–2.5ºC,底層で0.5–2.5ºCの上昇が予測された.また,塩分については,宍道湖で約1.8倍になり,中海では底層より表層の上昇が大きいことが予測された.</p>

収録刊行物

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参考文献 (9)*注記

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