「場づくり」を軸にした官学民連携の継続性あるまちづくりプロセス

DOI
  • 大竹 英理耶
    筑波大学大学院 人間総合科学学術院 人間総合科学研究科群 デザイン学学位プログラム
  • 山中 敏正
    筑波大学 芸術系

書誌事項

タイトル別名
  • A Sustainable Community Development Process through Public-Academic-Private Partnerships Based on " Placemaking".

抄録

<p>官民連携の継続的なまちづくり方策について示唆を得ることを目的に「場づくり」に注目して実施された官民連携のまちづくりWSとその後の過程を整理し「場づくり」を主題として設定することで、市民がまちづくりに主体的・継続的に参画するプロセスを明らかにした。まちづくりWSを契機に設立した茨城県下妻市の市民団体「まちづくり市民グループ『しもつま3高』」を調査対象とし,WSから現在に至る経緯を時系列で整理した。また,対象WSに参加していた現団体役員にアンケート調査を行った。</p><p> WS内容が「座学・調査」「構想」「設計」だけに留まらず「運用」「施工」「実践・実験」段階にまで並走・輻輳化し,WS終了後も3高・「かふぇまる」の運営組織を積極的に担うまでに至ったのは,WS関係者の個人の資質だけが要因とは考え難い。官学民それぞれのWS関係者の中で,対等に意見共有や議論を交わし,自発的に行動を起こせる関係性が作られていたと考える。これらのことから,「場づくり」を軸にした一連のWSは,官学民の違う立場の間に,主体的な協同関係を構築し,継続的なまちづくり参画を促すことができると考えられる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390291167482269440
  • NII論文ID
    130008163176
  • DOI
    10.11247/jssd.68.0_192
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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