世帯収入と新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言期間における幼児の食事内容の変化との関連

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タイトル別名
  • Association between household income and dietary changes in young children during the COVID-19 state of emergency in Japan from April to May 2020
  • セタイ シュウニュウ ト シンガタ コロナウイルス カンセンショウ キンキュウ ジタイ センゲン キカン ニ オケル ヨウジ ノ ショクジ ナイヨウ ノ ヘンカ ト ノ カンレン

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抄録

<p>目的:世帯収入と2020年4~5月の新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言期間(以下,緊急事態宣言期間)とそれ以前(2020年1~2月頃)を比べた幼児の食事内容の変化との関連を明らかにすること.</p><p>方法:2020年9~12月に,全国5地区の公立または私立保育所等に在籍する3~5歳児の保護者2,041名に質問紙調査を依頼し,589名から回答を得た(回収率:28.9%).調査項目は,緊急事態宣言期間における幼児の食事内容の変化,世帯収入,属性等である.世帯員1人あたりの収入を算出し,3分位で収入低群,収入中群,収入高群に分け,世帯収入と緊急事態宣言期間の幼児の食事内容の変化との関連を検討した.次に,緊急事態宣言期間の幼児の食事内容の変化を従属変数,世帯収入(収入高群(基準))を独立変数としてロジスティック回帰分析を行った.</p><p>結果:収入低群においては,ひとり親世帯ならびに最終学歴が高校卒業までの者が多かった.幼児の食事内容の変化は,収入高群と比較して収入低群では,緊急事態宣言期間に菓子や甘い飲み物,インスタント食品や缶詰の摂取が増えた者が有意に多かった.</p><p>結論:世帯収入と緊急事態宣言期間中の幼児の食事内容の変化には関連が認められた.収入低群では,収入高群と比べて,緊急事態宣言期間に菓子や甘い飲み物,インスタント食品等の摂取が増えた者が多かった.</p>

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