MRIにおけるT<sub>2</sub><sup>∗</sup>強調効果の定量的評価法

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タイトル別名
  • A Method for Evaluating the T<sub>2</sub><sup>∗</sup>-weighting Effect in MRI
  • MRIにおけるT₂強調効果の定量的評価法
  • MRI ニ オケル T₂キョウチョウ コウカ ノ テイリョウテキ ヒョウカホウ

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抄録

<p>【目的】本研究の目的はMRIにおけるT2*強調効果の定量評価手法を考案することである.【方法】超常磁性酸化鉄造影剤を用いて複数の鉄濃度の溶液を作成した.これらのT2*強調画像(T2*WI)の信号強度を測定し,鉄濃度と信号強度の関係を得た.この関係に基づいて,脳内の微小出血を想定した鉄濃度マップを信号値へ変換することで模擬T2*WIを生成した.模擬T2*WIにおける低信号域の定量的な評価指標(S値)を定義した.3機種のMR装置(Philips 1.5 T, GE 3.0 T, Siemens 3.0 T)におけるT2*WIのecho time(TE)を変化させ,S値を比較した.また,ASTM F2119によって規定されるアーチファクトの評価指標(A値)をT2*WIへ適用し,考案法と比較した.【結果】TEの延長に伴ってS値も増加したことから,S値はT2*強調効果の増強を反映していると考えられた.いずれのTEにおいてもPhilips, GE, Siemens社の順にS値は低下し,A値でも同様であった.【結語】考案法による評価はA値と同様の傾向を示すことから,妥当性が示唆された.考案法は用いるファントムに依存せず,普遍的な手法として利用できる可能性がある.</p>

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