東京都立高等学校の理科教師による数学的内容の指導とその意識 : 測定値の取扱いに関する指導を中心に

  • 田川 健太
    上越教育大学大学院(東京都立高島高等学校から派遣):(現)東京都立神津高等学校
  • 西山 保子
    上越教育大学

書誌事項

タイトル別名
  • Ideas and Actual Teaching Practices of Science Teachers Teaching Mathematics at Tokyo Metropolitan Upper Secondary Schools
  • トウキョウ トリツ コウトウ ガッコウ ノ リカ キョウシ ニ ヨル スウガクテキ ナイヨウ ノ シドウ ト ソノ イシキ ソクテイチ ノ トリアツカイ ニ カンスル シドウ オ チュウシン ニ

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抄録

<p>理科と数学は密接な関係にあり,理科の授業で数学的知識が必要となることが多い。理科教師による数学的内容に関する指導の実態と意識を明らかにするために東京都立高等学校に勤務する理科教師を対象に質間紙調査を行い,数学的内容について指導しているか,指導すべきだと思うか,指導すべきだと思い指導しているか(積極的指導をしているか)を分析した結果,以下のことが明らかになった。(1) 有効数字,指数,平均は,半数近くの理科教師が理科の授業で指導している。(2) 有効数字と誤差は,7割以上の理科教師が理科の授業で指導すべきだと考え,平均,指数,ベクトル,対数は半数近くの教師が理科の授業で指導すべきだと考えている。(3) 四年制大学進学率が6割以上の学校では,平均はあまり指導されていない。(4) 誤差と指数は化学と物理で,対数は化学で,ベクトルは物理で積極的に指導される傾向にある。(5) 有効数字の指導をしている教師は誤差と指数の指導も行っている。誤差の指導をしている教師は有効数字と平均の指導も行っているが,確率,標準偏差,正規分布,散布図の指導は行っていない。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 48 (3), 67-74, 2008-03-19

    一般社団法人 日本理科教育学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (10)*注記

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