骨折を合併した関節リウマチ患者の実態調査

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  • Investigation of the rheumatoid arthritis patients with fracture

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説明

<p>背景:関節リウマチ(以下RA)の患者には易骨折性があるものの、その実態についての報告は少ない.骨折予防はRA患者の機能維持のためにも重要と思われる.</p><p>対象:当院でRA治療中に骨折を合併した53症例について調査した.初回骨折時の年齢は51-88歳(平均73歳).RAの罹病期間は0.5-49年(平均13年)であった.</p><p>結果:骨折部位は脊椎圧迫骨折が35%と最も多く、大腿骨近位部骨折11%、橈骨遠位端骨折9%と、これら3部位で55%を占めていた.また30%が2回以上骨折していた.初回骨折とRAの罹病期間に関連はみられなかった.初回骨折時の骨粗鬆症薬の服用率は45%、ステロイドの服用率は70%であった.RAの罹病期間が5年以内の比較的早期に骨折した症例ではステロイド服用率が81%と高いのに比べ、骨粗鬆薬の服用率は25%と最も低かった.骨折後に最終的に在宅復帰した患者は77%であった.</p><p>結論:RA患者は早期から骨折予防に留意して治療をすることが重要である.</p>

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