精糖を活用した食品管理特殊コードに関する研究

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タイトル別名
  • Study on a unique edible cord for food distribution management using refined sugar

抄録

<p>【目的】食品の管理コードは包装袋に付けるほかなく、包装袋から食品が離れると、もはやどのメーカーからの食品なのかは不明になる。裸のままの食品を管理する特殊コードがあれば、食品の安全管理上、役に立つ。 そこで、ナチュラル添加物としての精糖を利用して、「食べられる」製品管理コードについて研究した。微量の精糖を用いたデザインコードを食品表面にプリントし、そのデザインを近赤外光で読み取ることで、非破壊・非接触でコードデザインを読み取る仕組みである。異物検出では、異物そのものを検出するのが目的となるが、この技術はそれを逆手にとった新しい食品管理手法である。</p><p>【方法】ハンバーグを対象に、微量の13種の精糖でデザインコードを表面にプリントした供試体を用意した。①精糖、②ハンバーグ、③精糖によるコードをプリントしたハンバーグ、それぞれについて、ハロゲン光を照射した際の反射光スペクトルを多変量解析し、①と②を識別するための特徴波数を選び出した。これを用いてハンバーグ表面各所のスペクトルが、ハンバーグ表面か、精糖によるコード表面かを識別するAIモデルを作成した。</p><p>【結果・考察】(A)精糖で作成した特殊コードのある表面と、(B)特殊コードのない表面それぞれの元スペクトルとその二次微分スペクトルを識別するAIモデルをMATLABの を用いて作成し、あらかじめ(A)と(B)の答えが分かっているデータをもとに学習させ、学習時とは異なるデータで判定精度を検証した結果、ナチュラル添加物としての精糖を活用した食品管理特殊コードの有効性が示された。 なお、本研究は公益財団法人糖業協会2021年度研究助成による支援により実施した。 ここに記して謝意を表する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390293279512301312
  • DOI
    10.11402/ajscs.33.0_157
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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