心房細動患者における圧受容体反射感受性

DOI Web Site 参考文献19件 オープンアクセス
  • 三好 美帆
    大分大学医学部附属病院循環器内科・臨床検査診断学講座
  • 近藤 秀和
    大分大学医学部附属病院循環器内科・臨床検査診断学講座
  • 髙橋 尚彦
    大分大学医学部附属病院循環器内科・臨床検査診断学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Baroreflex Sensitivity with Atrial Fibrillation

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抄録

<p>【目的】心房細動の持続は,心臓自律神経の指標と考えられている圧受容体反射感受性(Baroreflex Sensitivity:BRS)を低下させる.さらに,心房細動アブレーションもBRSを修飾する(低下させる)ことが判明している.われわれは発作性心房細動(PAF)患者と持続性心房細動(PeAF)患者のベースラインのBRSを比較検討すると同時に,アブレーションによるBRS修飾効果も検討した.【方法】対象は心房細動アブレーションを受けた67名の心房細動患者(PAF 46名)で,術前後にBRSを測定し,心房細動再発の有無を評価した.【結果】術前のBRSは,PAF患者と比較してPeAF患者で有意に低下していた.全患者で術後にBRSは有意に低下し,特にPAF患者ではBRS低下の程度が大きかった.再発を認めたPAF患者では,アブレーションによるBRS低下の程度が小さかった.【結論】ベースラインのBRSはPeAF患者でより低下していた.心房細動アブレーションはPAF,PeAFにかかわらずBRSを低下させるが,PAF患者においてより強い低下効果を発揮することが示された.</p>

収録刊行物

  • 心電図

    心電図 42 (3), 131-139, 2022-09-30

    一般社団法人 日本不整脈心電学会

参考文献 (19)*注記

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