アマゾン先住民の知恵が人類存続の鍵になる

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書誌事項

タイトル別名
  • The Wisdom of Native Amazonians Is the Key to Human Survival

抄録

<p>人類には「自然への服従」しかないはずだが、牛などを飼育する牧場の造成や、大豆畑の拡大で、アマゾンの熱帯雨林は荒廃が進んでいる。ブラジルのボルソナーロ大統領は、こうした状況をさらに悪化させるかのように先住民を追いつめている。他方で、遠く離れた日本に住む私たちの身の回りでも、鶏肉がコンビニやファストフード店で売られているが、それはブラジル産であったりする。その鶏は大豆で育てられているため、大豆栽培のために熱帯林がどんどん伐採・消失していく。また缶ジュースなどに使用されるアルミもそこで採掘されてきたため、アマゾンの熱帯雨林の環境破壊がずっと進んできたことも確認された。これに対して、アマゾンのインディオの人びとは、全てのものに精霊が宿り、それらの力に自分たちは生かされていると考えており、そうやって畏敬の念をもって、「足る」を知り、自然とともに生活をしてきた。動植物にたいしても、インディオの人々はお互いにある距離を保ち、自然の「テリトリー」というもの尊重して生活をしている。熱帯森林保護団体(RFJ)としては、支援事業である養蜂事業と消防事業を通して、彼らの生活基盤である熱帯雨林を守る活動を続けてきたことが紹介された。</p>

収録刊行物

  • 平和研究

    平和研究 58 (0), 1-17, 2022-10-15

    日本平和学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390293732926328960
  • DOI
    10.50848/psaj.580001
  • ISSN
    24361054
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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