腎細胞癌に対してニボルマブ投与中に半月体形成性糸球体腎炎ならびに急性尿細管間質性腎炎をきたし一時的に血液透析を要した1 例

  • 上床 隆太
    大阪急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科
  • 可兒 奈穂
    大阪急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科
  • 牧野 修三
    大阪急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科
  • 中 智也
    大阪急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科
  • 岡本 和大
    大阪急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科
  • 宮川 博光
    大阪急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科
  • 橋本 展洋
    大阪急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科
  • 飯尾 麗
    大阪急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科
  • 上田 仁康
    大阪急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科
  • 林 晃正
    大阪急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of crescentic glomerulonephritis and acute tubulointerstitial nephritis requiring temporary hemodialysis during nivolumab treatment for renal cell carcinoma
  • ジンサイボウガン ニ タイシテ ニボルマブ トウヨ チュウ ニ ハンツキタイ ケイセイセイ シキュウタイジンエン ナラビニ キュウセイ ニョウ サイカン カンシツセイジンエン オ キタシ イチジテキ ニ ケツエキ トウセキ オ ヨウシタ 1レイ

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抄録

<p>76 歳,男性.X-3 年7 月に左腎細胞癌に対して左腎摘出術が施行された.X-2 年7 月に左横隔膜脚への転移が確認され,パゾパニブ,アキシチニブなどによる加療が行われたが,病勢進行し,重粒子線照射も行われた.しかしX 年2 月には右肺上葉に転移を認めたため,ニボルマブ投与開始となった.4 回投与された時点で腎障害をきたしたため当科紹介となり,X 年6 月に当科入院となった.第8 病日に腎生検を施行し,半月体形成性糸球体腎炎および急性尿細管間質性腎炎の診断となった.第12 病日よりステロイド加療を開始した.治療途中で2 週間ほど血液透析を要したが,第52 病日には血液透析を離脱することができた.免疫チェックポイント阻害薬による腎障害として半月体形成性糸球体腎炎は症例報告もほとんどなく,貴重な症例と考えられたため報告する.</p>

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参考文献 (15)*注記

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