「赤ずきん」にみるポップの要素 : その生成とカーレン・ドーヴェの『Grrrimm』の構造分析

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タイトル別名
  • Pop elements in "Red Riding Hood" : their genesis, and a structural analysis of Karen Duve's Grrrimm
  • アカズキン ニミル ポップ ノ ヨウソ : ソノ セイセイ ト カーレン ドーヴェ ノ Grrrimm ノ コウゾウ ブンセキ
  • 赤ずきんにみるポップの要素 : その生成とカーレンドーヴェのGrrrimmの構造分析

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抄録

グリム童話は世代を超え、世界中で読まれる物語である。20世紀には映画等の表現形態を獲得することによりポップ文化の一端として継承されてきた。童話が持つ普遍的な魅力とは何なのだろうか。本稿ではグリム童話の中でも暗示力に富み、恐怖の原型を描く「赤ずきん」を分析対象とする。そして、「赤ずきん」の成立史を明らかにしながら、印刷技術の発明により存立した大衆文学の最初の形式である童話が、如何に1960年代以降にアメリカで勃興し、ドイツの文壇に影響を与えているポストモダンの文芸運動との関わりにおいてポップの要素を獲得しているのかを考察する。その際、ドイツの作家カーレン・ドーヴェの文学作品『Grrrimm』(2012)を解釈する。

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