『新撰六帖』における為家の万葉歌句摂取 : 『古今六帖』『五代簡要』の位置

DOI 機関リポジトリ Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Expression of "Manyoshu" used by Tameie in "Shinsen rokujo" : position of "Kokin rokujo" and "Godai kanyo"
  • シンセン ロクジョウ ニオケル タメイエ ノ マンヨウ カク セッシュ : コキン ロクジョウ ゴダイ カンヨウ ノ イチ
  • 『 シンセン ロクジョウ 』 ニ オケル イカ ノ マンヨウカク セッシュ : 『 ココン ロクジョウ 』 『 ゴダイカンヨウ 』 ノ イチ
  • 新撰六帖における為家の万葉歌句摂取 : 古今六帖五代簡要の位置

この論文をさがす

抄録

藤原為家は、『新撰六帖』において万葉歌句をどのように摂取しているのか。若年時に学んだ『五代簡要』、直接参照したと想定される『古今六帖』とその周辺歌集を含めて考察した。その結果、為家の『新撰六帖』における万葉表現は、『五代簡要』における学びの上に積み重ねられ、さらに、『古今六帖』所収万葉歌の範囲をも越えた広がりがあった。それは、『古今六帖』の位置が、「作歌の手引き書」から、新たな類題和歌集の編纂材料、出典考証の対象へと移行していくことを如実に表している。なお、為家が、『万葉集』そのものから直接学んで作歌した形跡は今のところ見出しにくい。今後、『新撰六帖』の他の歌人との比較検討が必要だろう。

収録刊行物

  • 社会科学

    社会科学 52 (3), 1-29, 2022-11-30

    同志社大学人文科学研究所

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ