Webコンテンツに応じたHTTPプロトコル切替によるページ読込み時間削減手法

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タイトル別名
  • Reducing Page Load Time by Switching HTTP Protocol according to Web Contents

抄録

近年,様々な情報がHTTPを利用したWebページにより配信されるようになり,Webページ表示の高速化は重要な課題である.これまでにWebページを高速で表示するための研究は様々あり,HTTP/3もその一つである.HTTP/3は,トランスポート層プロトコルとしてQUIC (Quick UDP Internet Connections) を採用しており,従来のHTTP/2と比べて高速な通信を行うことができる.しかし,広帯域,低遅延,低パケットロス率といった高品質ネットワーク下や,多数の小さなサブリソースで構成されているWebページでは,QUICの効果が十分に発揮できないことが指摘されている.すなわち,あらゆる状況において必ずしもHTTP/3が最適なプロトコルであるとは限らない.本研究では,読込むコンテンツ内容に応じて最適なプロトコルを選択することで,ページ読込み時間を削減する手法を提案する.様々なWebコンテンツにおいて,HTTP/2とHTTP/3のページ読込み時間を測定し,状況に応じたプロトコル切替アルゴリズムを実装した.結果として,多数のサブリソースで構成されているWebページにおいて,提案手法はHTTP/3よりもページ読込み時間を削減することを確認した.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390295203824841216
  • DOI
    10.14923/transcomj.2022gwp0002
  • ISSN
    18810209
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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