ペア児童の描画活動における相互作用への質的アプローチ
書誌事項
- タイトル別名
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- Qualitative Approach for Interactions in Drawing and Painting Activity by a Pair of School Children
- —Considering a Situation on Sharing a Place of Use—
- ―描画空間の共有状況についての検討―
抄録
<p>本論文は,低学年の児童2名がペアを組み,同じ紙面と描画材を使用する形で行った描画活動の事例について,描画空間が共有される状況を検討したものである。研究メンバーの3者がトライアンギュレーションの手法を用いながら質的にアプローチすることにより,児童らの相手への関わり方と描画内容の関連性を分析した。結果,ペア間で造形行為が連鎖するなかで,紙面や描画材の扱い方や図像の描き方,それらについての意味付けが相互に影響を与え合うことにより,描画活動への志向内容が協応し,そのなかで描画空間が共有化されていることが明らかとなった。換言すれば,描画空間の共有状況は,物理的に考えれば紙面上の図像の位置関係として静的に捉えられるが,状況的に見ればペア間の関係の動的な推移を如実に反映しており,そこに協同性の萌芽が現れていることが分かった。</p>
収録刊行物
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- 美術教育学研究
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美術教育学研究 54 (1), 161-168, 2022
大学美術教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390295603316332288
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- ISSN
- 21893586
- 24332038
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可