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- 佐藤 高広
- 株式会社復建技術コンサルタント環境部
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- 土井 康義
- 株式会社建設技術研究所東京本社環境部
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- 鈴木 雅人
- 国際航業株式会社公共コンサルタント事業部 東北技術部国土保全グループ
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- 樋村 正雄
- いであ株式会社東北支店自然環境保全部
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- 沖津 二朗
- 応用地質株式会社地球環境事業部応用生態工学研究所
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- 三宅 孝明
- 株式会社建設環境研究所東北支社技術部
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- 塩澤 直人
- 株式会社建設環境研究所東北支社技術部
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- 川崎 敦
- 株式会社建設環境研究所東北支社技術部
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- 竹門 玄地
- 株式会社建設環境研究所東北支社技術部
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- 町田 禎之
- 株式会社建設環境研究所東北支社技術部
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- 萱場 祐一
- 国立大学法人名古屋工業大学大学院工学研究科社会工学専攻社会工学科環境都市分野
書誌事項
- タイトル別名
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- Environmental Monitoring Efforts after the Great East Japan Earthquake in Fukanuma Area, Sendai Coast.
抄録
<p>仙台湾南部海岸の深沼地区では,東日本大震災後の海岸堤防の復旧工事において,海岸堤防の法線を堤内地側へ移動する(セットバック)を含む環境保全対策が行われた.応用生態工学会仙台では,砂浜生態系および生物群集に対する環境保全対策の効果を評価するために,2018 年度(平成 30 年度)に「仙台海岸環境モニタリングプロジェクト」を立ち上げ,2019 年度(令和元年度)から深沼地区における砂浜生態系の状況の追跡調査を開始した.2019 年は 8 月に,物理環境調査,植物調査(コドラート調査,注目種調査),陸上昆虫類等(昆虫類以外の節足動物も含む)調査を実施した.調査の結果,生物(植物および陸上昆虫類等)の生息・生育要因については汀線からの距離,地盤高との関係性を確認した.また,環境保全対策の一つとして堤防のセットバックを実施した A エリア(海浜性生物の回復が顕著で,物理環境面から海浜性生物にとって潜在的に良好な生息域)では,堤防工事から 10 年経過した現在も,海浜性生物にとって潜在的に良好な生息域が維持されていることが明らかとなった.一方で,再生の核と位置付けた A エリアからの生物の広がりを期待した C エリアは,A エリアほどの潜在的に良好な生息域には至っていなかった.応用生態工学会仙台では 2020 年度以降も毎年,追跡調査を実施している.今後は,海岸堤防が植物の種子の移動分散や陸上昆虫類等の徘徊,飛翔に及ぼす影響,飛砂や波浪に及ぼす影響をより詳細に調査し,堤内地に影響が及ぶメカニズムの解明を進めたい.</p>
収録刊行物
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- 応用生態工学
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応用生態工学 25 (2), 189-206, 2023-03-31
応用生態工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390295879375962240
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- ISSN
- 18825974
- 13443755
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可