ロボトミーの歴史(5):ノーベル賞・落日のロボトミー・社会問題化
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- 田中 雄一郎
- 聖マリアンナ医科大学 脳神経外科学
説明
<p>ロボトミーはモニスのノーベル賞受賞で奇跡の治療として市民権を得る。しかし受賞からわずか3年後に,クロルプロマジンというロボトミーに対する最も強力なライバルが現れる。ロボトミーの負の側面,すなわち手術死亡率の高さや人格の変化などが問題点として顕在化しロボトミーに対する世間の風向きが変わる。ロボトミーに批判的な映画や様々な社会スキャンダルが登場し奇跡の治療が悪魔の手術に転落する。ロボトミーに対する社会の評価の変貌を読み解く。</p>
収録刊行物
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- 聖マリアンナ医科大学雑誌
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聖マリアンナ医科大学雑誌 50 (4), 205-213, 2023
学校法人 聖マリアンナ医科大学医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390296123104486016
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- ISSN
- 21890285
- 03872289
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可