挙家離村地域における継続的な農地利用の要因

書誌事項

タイトル別名
  • Factors behind continuous land use in the area of rural exodus of the whole family
  • Focusing on the relationship between absentee landowners and farmers in Matsunoyama, Tokamachi city, Niigata Prefecture
  • ─新潟県十日町市松之山地域の不在地主と耕作者間の関係に着目して─

説明

本論文では,高度経済成長期の挙家離村による不在地主問題の深刻化が危惧される地域において,継続的に農地が利用されてきた要因を解明する.現在の不在地主の状況を整理したうえで,不在地主と耕作者間の関係性を地 代,および土地改良投資の実施状況から検討した.その結果,地代支払いのうち,特に物納を通じて不在地主と耕 作者間の関係が構築され,土地改良が実施可能となり,農地が適切に利用されていた.その背景には,現在の不在 地主は農地所在地で生まれ,一定期間の居住経験があることがある.今後,受け手の高齢化や地権者の世代交代に より,不在地主問題が表出する可能性も判明した.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390296188487696640
  • DOI
    10.24808/nomonken.53.1_24
  • ISSN
    24342203
    0915597X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ