遷延性意識障害を合併した多発骨折による完全型脂肪塞栓症候群の1例

DOI
  • 松本 匡洋
    横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センター 横浜市立大学整形外科
  • 川村 祐介
    横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センター
  • 谷口 隼人
    横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センター
  • 高橋 耕平
    横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センター
  • 岩下 眞之
    横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センター
  • 稲葉 裕
    横浜市立大学整形外科
  • 竹内 一郎
    横浜市立大学附属市民総合医療センター高度救命救急センター

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF COMPLETE FAT EMBOLISM SYNDROME DUE TO MULTIPLE FRACTURES COMPLICATED BY PROLONGED DISTURBANCE OF CONSCIOUSNESS

この論文をさがす

抄録

<p> 症例は31歳男性, 交通外傷で受傷し当院に搬送された. 両側大腿骨骨幹部骨折・骨盤開放骨折に加えて腹腔内損傷を合併していた. 大腿骨骨折に対しては待機的手術の方針として鋼線牽引を行ったが, 入院2日目に頻脈, 血圧低下・酸素化障害・意識障害・発熱を認め, 脂肪塞栓症候群と診断した. 骨折部の安定化が必要と考え緊急で髄内釘術を施行した. その後も意識障害は改善せず第31病日目に転院となった. 脂肪塞栓症候群を早期に発症した場合には重症度が高くなるため, 多発外傷診療においては常に脂肪塞栓症候群を念頭に置いて診療にあたる必要がある.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ