アニオン性グラフトシルクの抗菌・抗ウイルス性能

DOI
  • 信澤 和行
    群馬県立群馬産業技術センター繊維工業試験場
  • 寺島 和希
    群馬県立群馬産業技術センター繊維工業試験場
  • 中村 暢助
    群馬県立群馬産業技術センター繊維工業試験場
  • 齋藤 裕文
    群馬県立群馬産業技術センター繊維工業試験場
  • 齋藤 宏
    群馬県立群馬産業技術センター繊維工業試験場
  • 花之内 智彦
    一般財団法人大日本蚕糸会蚕糸科学技術研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Antibacterial and Antiviral Properties of Anionic Grafted Silks

抄録

<p>アクリル酸(AA)およびメタクリル酸(MA)による絹糸へのグラフト加工を行い,その抗菌・抗ウイルス性能について評価した.グラフト加工後の重量増加率(WG)に対するモノマー濃度依存性を評価した結果,どちらのモノマーについても,モノマー濃度に比例してWGが増加する傾向であった.WGの最大値は,AAを用いた場合で6.8%,MAでは24.6%となった.黄色ブドウ球菌に対する抗菌性を評価した結果,どちらのモノマーでグラフト加工した場合においても,WGの増大とともに抗菌活性が強くなる傾向を示した.一方,モノマー種類について比較した場合,AAグラフト加工絹糸は低いWGであるにも関わらず,MAグラフト加工絹糸より強い抗菌効果を有することがわかった.さらに,グラフト加工絹糸はインフルエンザウイルスA型(H1N1)に対して抗ウイルス活性を有することが明らかとなった.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390297836121751936
  • DOI
    10.11417/silk.31.77
  • ISSN
    18811698
    18808204
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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