話し合いの目的・プロセス意識を促す手立ての開発と検討――小学3年生を対象として――
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- 北川 雅浩
- 熊本大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Development of Instructional Methods for Discussing with an Awareness of the Purpose and Process of Discussion: Analysis of Instruction with 3rd-grade Children
説明
<p>本研究の目的は、小学校3年生を対象に、話し合いの目的とプロセスの意識を高めるための有効な方法を開発することである。現在、学習や生活で話し合いが重視されているものの、話し合いのプロセスについての意識を高めるための指導法に関する研究は限定的であり、実証的な研究は見当たらない。そこで本研究では、子供たちが目的とプロセスを意識しながら話し合うことを可能とするために「プロセスカード」と呼ぶ支援ツールを開発し、話し合いを進める、話し合い後に振り返るという活動を繰り返した。話し合いの記録データを分析した結果、協同的に話し合いを展開するグループが増加したことが明らかになった。また、話し合い後には、工夫した進め方を提案する児童が多く見られた。しかし、プロセスの工夫が協議されていても、既成のカードが提示されている状況では、実際の話し合いへの影響は小さいことも確かめられた。本研究を通して、小学3年生が話し合いの目的とプロセスを意識する上で、「プロセスカード」による支援と振り返り活動に繰り返し取り組ませることは効果的な指導方法であると結論づけられる。</p>
収録刊行物
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- 国語科教育
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国語科教育 94 (0), 50-58, 2023-09-30
全国大学国語教育学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390297847285113856
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- ISSN
- 21899533
- 02870479
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可